年初8カ月で4万人分の雇用喪失=人的資源相

【クアラルンプール】 M.サラヴァナン人的資源相は、今年8月の時点で、4万680人分の雇用喪失(LOE)が発生しており、月平均では5,811件になると発表した。
同相によると、社会保障機構(SOCSO)の雇用保険制度(EIS)は、様々な理由で職を失った労働者を保護するため、LOEの動向を日々確認している。LOEには、人員削減、自主退職・相互的離職(VSS/MSS)、自然災害や倒産などによる会社の閉鎖、退職強要、職場でのセクハラやパワハラによる退職、職務範囲外の危険業務を命じられたための退職などが含まれるという。
同相は、新型コロナウイルス(Covid-19)により世界中の国に経済危機がもたらされ、企業の倒産や労働者の失業、減給を引き起こしていると述べた。政府は今年6月に開始した「人民保護と経済回復パッケージ」(PEMULIH)をはじめとして、国民の負担を軽減し、企業が事業を継続できるような対策を講じてきたが、その中でSOCSOは、賃金助成金制度(WSP4.0)など、経営者、従業員、求職者、自営業者を対象とした支援策を担当。また、求人ポータルサイト「MYFutureJobs」では、21セクターの129万件の求人情報を掲載、56万4,830人の求職者が登録、19万6,471件の就職が成功しているとした。
同相は、現在の労働市場を強化し、より良い社会的保護のために政策を継続的に改善していく必要があると述べた。そのために健康、雇用、社会的保護のいずれの課題に対しても迅速な対応計画を策定しなくてはならないとした。
(ベルナマ通信、9月7日)
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