農園で外国人労働者雇用再開、10月から3.2万人受け入れ

【コタバル】 連邦政府が農園で働く外国人労働者の受け入れ再開を認めたことから、10月中旬から段階的に新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種済みの3万2,000人の入国が開始される。
ズライダ・カマルディン農園・一次産業相は、収穫労働を行うマレーシア人労働者の準備が整っていないためその役割を外国人労働者が担うことになると言明。「一次産品輸出額を増やす」というイスマイル政権が掲げた発足100日内の業績の一部だと述べた。その上で、一次産品輸出額はすでに1,600憶リンギを突破しており、目標の1,800憶リンギの達成についても楽観視しているとした。
受け入れが開始される外国人労働者は主にインドネシア及びバングラデシュからの労働者で、標準的運用手順(SOP)は国家安全委員会(NSC)や保健省などの関係各所が取りまとめを行っている。外国人労働者を受け入れる農園会社は、彼らがワクチン接種を完了していることの確認、隔離場所の準備などを行っている。入国費用についても農園企業が負担する予定だ。
■ケナフの等級を世界で初めて設定■
ズライダ氏は3日、マレーシア政府が4年にわたって取り組んできた世界初となるケナフの等級基準に関する文書をを国家ケナフ・タバコ委員会に手渡した。
ケナフは栽培が簡単で4カ月ほどで収穫できるアオイ科フヨウ属の植物で、繊維がマットレスなどに加工される。作付面積1ヘクタール当たり年間1万2,000リンギ相当の収穫が見込めるため、タバコの代替作物として作付けが奨励されている。現在は約1,000人の農家と企業3社が年間7,000トンを生産している。
(ベルナマ通信、10月3日)