外国人労働者合法化プログラム悪用、斡旋グループを摘発

【クアラルンプール】 出入国管理局は15日、不法滞在者の雇用を合法化する、移民労働者再調整(RTK)プログラムを悪用した外国人労働者斡旋シンジケートを摘発。外国人3人とマレーシア人1人を逮捕したことを明らかにした。
シンジケートはクアラルンプール(KL)市内の旅行会社を隠れ蓑として使っており、事務所からはインドやバングラデシュ、インドネシアの旅券256冊、現金7,270リンギが押収された。不法滞在者から旅券と手数料を受け取ってRTKプログラムに登録し、さまざまなセクターの一時労働パス(PLKS)を取得。外国人労働者を希望する雇用主に1人当たり6,500 8,000リンギで斡旋していた。
入管のカイルル・ザイミー局長は、RTKプログラムには外国人と雇用者が直接申請を行わなければならないとし、違法な斡旋業者を使わないよう呼びかけた。
不法滞在者の合法化プログラムは希望同盟(PH)政権時代にいったん中止されたが、労働力不足の産業界からの希望を受けて再開されていた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、4月19日)