KLコンベンションセンター、最低賃金を2,500リンギに

【クアラルンプール】 クアラルンプール・コンベンション・センター(KLCC)は、5月1日から正社員を対象に最低賃金を2,500リンギに引き上げると発表した。政府は同日付けで1,500リンギに引き上げる方針を明らかにしており、1,000リンギも上回る計算となる。
KLCCのアラン・プライヤー総支配人(GM)は、「新型コロナウイルス(Covid-19)流行の余波が続く中、我々はサプライチェーンの減少、労働力の減少、地域内での激しい競争に見舞われている。新たに優秀な人材を引き付け、現行スタッフの士気を高めるためにより高い報酬制度を業界全体で実施する必要がある」と述べた。
プライヤーGMによると、マレーシア政府が国際イベントや観光客誘致に力を入れているため、ホスピタリティ部門は著しい人手不足に直面している。このためKLCCでは、無料のトレーニングコース実施のほか、柔軟な勤務体制、制服、勤務中の食事、夜勤の際の交通費などの諸手当が受けられるパートタイマーを積極的に募集している。
KLCCでは、2022年12月までに117のビジネスおよびエンターテイメントイベントの開催を予定しており、▽国際地球科学およびリモート・センシング・シンポジウム(IGARSS)2022▽アジア・ターボ機械およびポンプ・シンポジウム(ATPS)2022▽第3回アジア検眼会議2022▽国際医療展示会&会議(IMEC EXPO)2022▽国際カフェ&ビバレッジ・ショー――などが含まれる。
(マレーシアン・リザーブ、4月25日)