労働者不足のアブラヤシ農園、今年の損失額は推定280億リンギ

【クアラルンプール 】 マレーシア生産性公社(MPC)は、外国人労働者不足に伴いアブラヤシ農園で収穫量が減少していることから、今年の損失額は280億リンギとなり、前年の210億リンギから拡大するとの見通しを示した。
 MPCが23日に発表した声明の中でアブドル・ラティフ・アブ・セマン事務局長は、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大に伴い国境が閉鎖され、収穫作業を行う労働者が足りていない状況だと説明。その上で、インドネシアから来る予定となっている労働者が早くマレーシアに来ることができるように利害関係者に対して、介入するなどの措置を講じるよう呼びかけた。また他にも、雇用プロセスの効率化や迅速化のためにデジタル・プラットフォームに切り替える必要があると提案。長期的対策としては、マレーシア人向けのスキルアップ・プログラムの提供や、プログラム参加への補助金支給などを実施すべきとした。
(ザ・サン、5月24日、ベルナマ通信、5月23日)