残業に関するQ&A

マレーシアの日系企業の皆様より弊社に頂いたご質問の中から、特にご質問が多い【残業】に関するものと、弊社の見解をご紹介致します。

残業の規定

残業時間の規定内容と、それはどこに記載されているのか教えて欲しい。

弊社見解

原則、104時間/月となります(Employment (Limitation Of Overtime Work) Regulations 1980に記載)。
但し、給与RM2,001以上の従業員で、もし雇用契約書や就業規則に残業時間の上限規定がある場合は、そちらが優先されます。

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休日・祝日の残業時間

残業制限は、休日・祝日を含んだ残業時間が104時間/月を越えてはいけないという事か。
それとも就労日の超過勤務が104時間/月を越えてはいけないという事か。

弊社見解

休日と祝日は残業制限(104時間/月)に含まれません(1955年雇用法 第60条4(a))。
よって、就労日の超過勤務を104時間/月以内に収める必要があります。
但し、雇用法では休日は週に1日と定められており、会社の任意で支給する休日(週休2日の場合、内1日)に超過勤務があった場合は、残業時間に含む必要があります。

1955年雇用法 第60条4 (a)
Provided that any work carried out on a rest day, or any of the ten gazetted public holidays referred to in section 60D (1), or on any paid holiday substituted therefor under section 60D, shall not be construed as overtime work for the purposes of this subsection.

本項において、休日、第60条D1項に基づく公認の祝祭日、もしくは第60条Dに基づく有給休暇における労働は、超過勤務とはみなされない。

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残業代の支払い

当社では2時間ごとに残業代を支払っており、2時間未満の残業代は払っていない。
雇用法に則ると、残業代の支給は1時間毎になるのか。

弊社見解

1時間の超過労働に対しても、残業代を支払う必要があります。

1955年雇用法 60条3(b)
“Overtime” means the number of hours of work carried out in excess of the normal hours of work per day:
Provided that if any work is carried out after the spread over period of ten hours, the whole period beginning from the time that the said spread over period ends up to the time that the employee ceases work for the day shall be deemed to be overtime.

本条項において、「超過勤務」とは、1日における通常労働時間を超えた労働時間の事を指す。
なお、被雇用者が、休憩を含む連続10時間の就労後にも労働を続けた場合、その連続10時間の就労が終了した時点から、その日の仕事を全て終了するまでの時間は超過勤務とみなされる。

8時間を超える労働

弊社では8.5時間/日が平日の通常労働時間となっているが、弁護士から8時間を超える労働に対しては残業代を支払わなければならないとの指摘を受けた。
8時間を超える0.5時間分も残業代は支給しなければならないのか。

弊社見解

1日の労働時間が8時間を超える場合でも、週の労働時間48時間(2022年5月現在)を超過しなければ、残業代の支給は不要です。