インドネシア人農園労働者の受入再開、第1陣到着

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」禍でストップしていたアブラヤシ農園で働くインドネシア人労働者の新規受け入れがようやく再開され、22日に第1陣として西ヌサトゥンガラ州ロンボクから37人がクアラルンプール新国際空港(KLIA)に到着した。
当初の予定では農園大手のサイム・ダービー・プランテーションズで働く予定の148人が5月31日夜に到着予定だったが、労働者が持っていたビザが就労ビザではなく、また必要書類が法定要件を満たしていなかったため必須となっている出発前のオリエンテーション(OPP)も行われておらず、インドネシア移民労働者保護庁が出国を差し止めていた。
22日に到着したのはクリム(マレーシア)で働く労働者で、M.サラバナン人的資源相は24日に第2陣が到着する予定であることを明らかにした。クリムは合計42人、サイムダービーは137人を受け入れることになっている。在マレーシア・インドネシア大使館のヘルモノ大使は、現時点で農園向けに4,699人の労働者派遣を承認したことを明らかにした。
マレーシアでは新型コロナ禍で大量に外国人労働者が帰国したこともあって農園労働者が10万人も不足しているとされ、マレーシア・パーム油協会(MPOA)によると新型コロナ流行前に承認されていた2万人の受け入れが先となり、新たに政府が承認した3万2,000人も数カ月中に来馬するとの見通しだ。
サラバナン大臣によると、外国人労働者のソースとなっている国は14カ国あり、これらすべてから受け入れ再開が可能となっている。
(ザ・スター、6月24日、ロイター、エッジ、6月23日)