改正従業員社会保障法案を承認、補償を増額

【クアラルンプール】下院議会は21日、改正従業員社会保障法案を承認した。業務上の災害および就労不能に対する補償を増額する。


 サラバナン人的資源相の法案趣旨説明によると、拠出額上限の基準となっていた月給を4,000リンギから5,000リンギに引き上げた。補償面では特に、一時的な就業不能、恒久的な就業不能に関する補償を増額する。


 社会保障制度(Socso)法は、国民および永住権、居住権を有する外国人の被雇用者が強制加入対象で、通勤、業務中に生じた疾病や傷害に対し、医療補償、障害補償、葬儀給付、養育費などを支給する。


 サラバナン氏によると、年齢30歳で月給が5,000リンギ超の被雇用者の場合、恒久的な就業不能に対する給付は、旧法では17万7,252リンギだったが、改正後は25.3%多い22万2,126リンギになる。生活費の上昇を配慮した増額だという。


 Socsoの加入者はマレーシア人が1,970万人、外国人が194万人。今年の5月時点の補償対象は約66万人で、給付総額は19億5,800万リンギ。
(ベルナマ通信、エッジ、7月21日)