労働市場で起きているのは人材のミスマッチ=人的資源相

   

【プトラジャヤ】  M.サラバナン人的資源相は、雇用市場について、人材のミスマッチが起きているのが問題であり、失業率が高いわけではないとの見解を示した。


 サラバナン大臣は、人的資源省の傘下には、タレントコープやHRDコープ、社会保障機構(SOCSO)などの機関や企業があり、失業者を削減するために様々な制度やプログラムなどの取り組みを実施していると説明した。それらが奏功して、失業率は5.9%から5.3%まで下げることに成功したと強調。しかし依然として人々の間で人材のミスマッチを懸念していることが、現時点で最大の課題となっているとした。


 その上でサラバナン大臣は、高等教育機関を卒業しても新卒者は、雇用市場で即戦力になるようなスキルを持っていないため、ほとんどが適切な仕事に就くことができないと指摘した。そのため高等教育省に対して教育制度全体の再検討を要請したと言明。これまでも同省に対して根本原因を探るよう働きかけを行って来たとして、国際的なレベルで競争することができるような教育システムを作るべきだと考えているとした。
(マレーシアン・リザーブ、8月11日)