公務員の賃上げと補助金支給を発表=首相

【プトラジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は8月30日、公務員を対象とした来年度の賃上げや一時補助金支給などについて発表した。
賃上げ対象となるのは11ー56等級の128万人で、昇給額は年間100リンギ。15億リンギの予算を割り当てる。最高賃金額についても3%引き上げる。別途、来年1月に一時補助金として56等級以下に対し700リンギ、政府年金受給者と無年金退役軍人に対し350リンギを支給する。
また、有給休暇買取の対象日数上限を160日から180日に引き上げ、10年以上勤続した教育部門の公務員に対する特別休暇日数を年間5日から15日に増やす。忌引については、対象を兄弟姉妹、祖父母まで広げる。
首相発表を受け、官公労連会議(CUEPACS)のアドナン・マット議長は、政府が限られた予算の中で一時補助金支給を決定したことを評価する一方、公務員の最低賃金を月額1,800リンギにするというCUEPACSからの提案を政府が検討することを望んでいると言明。現在の公務員給与水準は2002年に設定されたもので、その後の生活費上昇を考えると十分ではないとし、賃上げについて今後も話し合いを続けていきたいと述べた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月31日)