グッドイヤー、マレーシア工場外国人労働者と賃金問題で和解

【クアラルンプール】 グッドイヤー・タイヤ & ラバーは、マレーシア工場で働いていたネパール、インド、ミャンマーの外国人労働者184人との間で起きていた給与・手当の未払い問題で和解した。ロイター通信が報じた。
会社側は支払金額について明らかにしなかったが、元労働者側の弁護人によると、総額は500万リンギを上回った。元労働者には雇用期間に応じて5万リンギから20万リンギが支払われた。
現職も含めた184人の労働者らは、未払い給与・手当の支払いを要求して2019年からマレーシアの労使裁判所に裁判を起こしていたが、労使裁判所は労働者側の訴えを認めて一部の労働者への未払い賃金の支払いを命じる判決を下していた。グッドイヤーは控訴を行ったが、後にこれを取り下げて和解に応じた。グッドイヤーはまた和解条件にない自国斡旋業者への斡旋手数料の補償として1人1万リンギを支払ったとしている。
なお裁判とは別に労働局は昨年、不当な天引きと時間外労働を理由にグッドイヤ―に4万1,500リンギの罰金を科している。
労働者らの弁護士は、労働者が裁判費用を含めて当初の想定を上回る50%を和解金額から差し引かれていたのは不当だと主張している。
(ロイター、9月14日)