外国人労働者不足、一部の国への過度の依存が原因=人資相

【ペタリンジャヤ】 M.サラバナン人的資源相は22日、外国人労働者不足が一部の限られた国への過度の依存が原因だという見解を明らかにした。


 サラバナン大臣は同日開催された人的資源省の記者会見で、言語や宗教上の障壁が低いという理由から雇用主はインドネシア人、バングラデシュ人を雇用したがるが、両国からの労働者は減少しているため、需要が供給を上回っている状態で、それが労働力不足や両国からの要求増加につながっているとし、派遣国からの要求に応じた新協定の交渉や、新要件に合わせた手続きなどの変更が必要になったとした。


 サラバナン大臣はまた、現在問題となっている外国人労働者の到着遅延について、外国人労働者を実際に受け入れる雇用主側の問題であるとし、雇用主レベルでの見解の相違や手続きの遅れによるものだと説明。人的資源省の役割は外国人労働者受け入れの許可のみで、すでに許可は出しているとした。


 人的資源省はこれまで、労働力不足緩和のため、建設、製造、サービスの3つの産業について、全15カ国からの外国人労働者の受け入れを許可。21日には、スリランカ人労働者1万人の受け入れも決定している。
(ザ・スター電子版、9月22日)