Z世代の29%、ワークライフバランス改善のため転職=調査

【クアラルンプール】 人材サービスのランスタッド・マレーシアが発表した「エンプロイヤー・ブランド・リサーチ」によると、ワークライフバランスを改善するために、Z世代(18ー25歳)の29%が転職したことがわかった。


 ランスタッド・マレーシアのカントリーディレクターであるファハド・ナイーム氏は、Z世代はキャリア形成の初期段階にあるため、リスクを冒しても転職しようとする傾向があると指摘。一方でミレニアル世代(26ー44歳)は、同じ会社で働き続けることができるよう、キャリアアップや仕事量など、職務について交渉し、柔軟な働き方を好む傾向があるとした。またX世代(45ー57歳)の21%は残業時間の削減を望んでいるという。


 調査では、ワークライフバランス改善のために企業に対して、Z世代は医療費補助、ウェルネス・メンタルヘルス支援、所得保障を求めると挙げた。一方でミレニアル世代は柔軟な働き方、医療費補助、能力開発、X世代は医療費補助、柔軟な働き方、所得保障を期待していると答えた。


 勤務体制については、リモートワークをしているとの回答はZ世代で49%、ミレニアル世代で52%、X世代で49%だった。完全リモートワークを希望しているのは、Z世代で20%、ミレニアル世代で16%、X世代で15%となった。
 同調査は、今年1月に31カ国・地域で16万3,000人を対象に実施されたもので、マレーシアでは2,524人から有効回答を得た。
(マレーシアン・リザーブ、10月3日)