ペラ州、州内工業地域に外国人労働者向け宿舎を建設へ

【クアラルンプール】 ペラ州政府はペラ州開発公社(PKNP)と共同で、今後5年以内に州内工業地域に1万2,000人の外国人労働者を収容できる労働者宿舎(CLQ)を建設する。土木・インフラ工事のアドバンスコン・ホールディングスと提携し、イポー近郊アスラマ・ムルニのジャラパン工業団地で官民共同での実験プロジェクトを開始した。


 実験プロジェクトでは、最大368人を収容する宿舎を建設する。半導体企業カーセムの従業員の入居が決まっている。実験結果に基づき、外国人労働者の数が多い他工業地域でのCLQ建設も進めていく。

 アドバンスコンのプム・アンカ社長は、実験の成功がペラ州の発展につながることを期待しているとし、アドバンスコンは、20年以上にわたって公共・民間プロジェクトの建設工事を請け負ってきた実績があり、PKNPとともにプロジェクトの成功に全力を尽くすと述べた。


 ペラ州のサアラニ・モハマド首相は、CLQがケリアン工業団地、カムンティン工業団地、シルバーバレー・テクノロジーパーク、キンタ工業地区、ベンバン工業団地、セリ・イスカンダル工業団地でも建設される予定だとし、「1990年労働者住宅・設備法(第446法)」に基づき建設・管理されると説明。また、CLQが持続可能で包括的かつダイナミックな社会経済開発を推進するための「2030年ペラ州繁栄開発計画」にも沿っているとし、高水準で付加価値の高い宿舎を提供することで多くの国内外企業をサポートできると述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、12月1日)