カナダ政府、強制労働でスーパーマックスとの契約を打ち切り

【クアラルンプール】 カナダ政府公共事業調達省は18日、強制労働に関する申し立てを受け、マレーシアのゴム手袋製造大手、スーパーマックス・コープとの2件の既存調達契約を解消すると発表した。スーパーマックスのカナダ法人、スーパーマックス・ヘルスケア・カナダも決定に同意しているという。
 昨年10月に米国税関国境警備局(CBP)が禁止措置に踏み切ったことを受けて カナダ政府は、翌11月にスーパーマックス製ゴム手袋の輸入の暫定的差し止めを決定。同社の労働慣行に関する監査報告書に基づいて、更なる対応を決めるとしていた。
 一連の国際的な圧力を受けてスーパーマックスは昨年11月、国際労働機関が設定した労働基準を満たすために2019年に開始した労働条件改善プロセスをスピードアップすると発表。米国機関と連絡を取り、独立系コンサルティング会社に外国人労働者の労働状況の監査を依頼したことを明らかにした。
 また今年に入ってからは、新しい外国人労働者管理方針を導入すると発表。グループ内の従業員の最低賃金を1,400リンギに引き上げると発表していた。
(ロイター、エッジ、1月18日)