パーム油産業では外国人労働者20万人が必要=MEOA

【クアラルンプール】 マレーシア農園所有者協会(MEOA)は、労働力不足に瀕しているパーム油産業では約20万人の外国人労働者が必要だと発表した。
6日に開催された「全国労働フォーラム」に合わせてMEOAが発表した声明によると、9月30日時点における農園部門の外国人労働者数は15万608人。マレー半島のアブラヤシ栽培面積は260万ヘクタールで、労働力対土地面積の比率は1:17となっており、未機械化の場合に経営継続が難しくなるとされる1:14を上回っている。11月2日時点で入国申請中の外国人労働者は13万1,164人で、仮に全員の受け入れが承認された場合、外国人労働者数は合計28万1,772人、土地面積との比率は1:9となり、マレー半島の通常比率である1:8に近づくという。
10月3日時点で農園部門の雇用申請は5万6,282件しか承認されておらず、そのうち入国したのは22%の1万2,390人だった。そのためMEOAは、政府や関係当局と協力の上、外国人労働者の雇用や入国を促進していくと表明。MEOA企業会員は派遣元国内に事業所や採用チームを持つなど、採用プロセスの円滑化を行っており、大規模農園企業の外国人労働者採用率は他業界の2倍だと明らかにした。受け入れが承認された外国人労働者のうち49%が入国したが、必要数に対しては19%しか満たせていないという。
また、フォーラムにはサラワク・アブラヤシ農園主協会と東マレーシア・プランター協会の代表も参加し、サラワク州では4万5,000人、サバ州では2万人の外国人労働者が必要だと発表した。
(エッジ、12月7日)