電気・電子業界、外国人労働者の雇用に慎重=FMM

【ジョージタウン】 マレーシア製造業者連盟(FMM)によると、電気・電子 (E&E) 業界は現時点で外国人労働者の雇用に慎重姿勢をとっている。過剰在庫と世界市場の減速が原因で大規模な採用を手控えていることが原因だ。
FMMペナン支部のリー・テオンリー支部長は、「政府が外国人労働者の雇用を緩和するのは良いことだ。 しかし昨年からの過剰在庫と需要の鈍化により今のところ大量採用の動きはない」と言明。「ほとんどの企業で外国人労働者の雇用を検討するのは第2四半期の終わりの6月以降になるが、それも市場次第であり、今のところあまり活発でないように見える」と述べた。
リー支部長によると、予想されるシナリオだと第1四半期の需要は低迷し、第2四半期は横ばいで推移するとみられる。ただ医療や食品関連は景気減速の影響を受けていないため好調に推移している。マレーシア企業は雇用を続けているが、新たなプロジェクトや補充要員としてのエンジニアのみで、米国の景気後退の恐れがあるため、今のところ市場が好転するシナリオは見えないという。
マレーシア半導体産業協会(MSIA)のウォン・シューハイ会長も、半導体業界を中心にほとんどの企業が「緊縮財政」に乗り出していると言明。「半導体メーカーはコスト削減を検討しており、相手先ブランド生産会社 (OEM) の減速により、戦略的な雇用のみを実施している」と述べた。
中小企業(SME)協会(Sementa)のヨー・センフーイ書記長は、ほとんどの半導体企業が慎重ながらも楽観的なアプローチを取っていると指摘した。
(ザ・スター、3月16日)