労働組合会議と官公労連会議に各100万リンギの補助金=首相

 

【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相は5月1日のレイバー・デーの演説で、マレーシア労働組合会議(MTUC)と官公労連会議(Cuepacs)の管理システムの強化に、それぞれ100万リンギの補助金を支給すると発表した。


 アンワル首相は補助金支給について、両組織を支援するための出発点であると説明。両組織の管理が組織的かつ効率的に行われるようにしたいと述べた上で、両組織から出されている要望の一部については受け入れ可能との考えを示した。


 またマレーシア経営者連盟(MEF)の会員企業に対しては、企業利益の追求と労働者の福利厚生のバランスを取るよう求め、快適な職場環境がなければ、生産性を高めることは不可能だと指摘。投資家や雇用主が利益を追求し、数十億リンギの売り上げを出して生産性が向上して企業があるが、労働者に対して昇給や福利厚生など還元されていないケースが見られるとし、バランスのとれた状況になることを望んでいるとした。


 公務員に対して、アンワル首相は、国家ビジョン「マレーシア・マダニ」(持続可能性、繁栄、革新、尊敬、信頼、思いやりという6つのコアバリューに基づく枠組み)の下で、汚職や財政の無駄遣いをなくすために時間を当てて欲しいと述べ、政府の歳入が増加した場合は、給与の見直しを最優先すると表明。中級、下級公務員の給与が低いことは理解しているとした上で、給与の見直しを保証すると強調した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月2日)