マレーシア人の54%、「労働に見合った給与でない」との見解

 

【クアラルンプール】 人材サービスのランスタッド・マレーシアが発表した「給与・ボーナス予想調査」によると、マレーシア人の54%が「労働に見合った給与が支払われていない」と考えていることがわかった。
 ランスタッドが9日に発表した声明によると、調査の対象となった302人のうち49%が、過去3カ月間で最高で5%程度しか給与が上がらなかったと答えた。


 また91%が「より高い給与が提示されるのであれば転職する」と回答。30%が過去12カ月内に転職したと答え、そのうち49%が「給与が20%上昇した」と答えた。


 今年については、39%が「会社側から給与調整を行わないと通知された」、31%は「ボーナスを支払わないと通知された」と回答。従業員の35%が「自分の業務内容に給与が見合っているかを自己評価している」と答えたが、実際に採用担当者に会ったとの回答はわずか16%で、業務に見合った給与額を調べるためにオンラインツールを使ったとの回答も14%にとどまった。


 ランスタッドは、従業員を成長、維持するためには魅力ある給与を提示することが必要だと指摘。従業員は自分が評価されていると実感するために、より高い給料とボーナスを求めることは当然であるとして、優秀な人材確保や従業員の期待に応えるためにも、企業は給与やボーナスなど待遇見直しに向けた努力をするべきとした。
(エッジ、5月9日)