ペナン経済回復で高級住宅も労働者住宅に、近隣住民から苦情

【ジョージタウン】 ペナン州で経済の回復に伴い労働者需要が増し、高級住宅を労働者住宅に利用するケースが見られる。一部の近隣住民は、静かな生活が脅かされると不快感を示している。


 プラオ・ティクス郊外の閑静な住宅街にある、購入すれば125万リンギ(3,800万円)するアパートが、主要ショッピング施設で営業するレストランの従業員14人の住宅に利用されている。賃料を月2,000リンギ、公益費を500リンギと想定して、1人当たり月178リンギの経費だ。


 土地付き住宅が並ぶスンガイ・アラ地区では、75ある3階建て住宅のうち7戸が外国人労働者住宅として使われている。


 プラオ・ティクスのアパートは1フロアに2戸の住宅、各戸の部屋数は4室。アパート管理委員会によれば、ほかの住居は住人が2ー5人程度。労働者が住み始めてから、屋上の貯水タンクに水を汲み上げる音が夜遅くまで聞こえる。こうした不快をペナン市当局やクリス・リー州議会議員に訴えた。


 リー議員は「雇用主は外国人労働者に適切な住居を提供する義務がある。彼らはペナン経済を支えている。発展は望むが、外国人労働者はいらない、ということはできない」と述べた。
 州政府は外国人専用宿舎の建設を奨励しており、複数の宿舎建設を認可している。
(ザ・スター、5月29日)