米国当局がYTY製ゴム手袋も輸入禁止、強制労働で

【クアラルンプール】 米国国土安全保障省は、強制労働に関与したとしてマレーシアのゴム手袋メーカー、YTYインダストリー・ホールディングス(YTYグループ)製品の使い捨て手袋の輸入を禁止すると発表した。
1月28日付けで米国税関国境警備局(CBP)及び全ての入港地の係官がYTY製品を押収する。子会社のYTYインダストリー及びグリーン・プロスペクト、GPルムットの製品も押収対象となる。YTYグループは過去3年でWROリストに掲載されたマレーシア企業としては8社目となり、ゴム手袋メーカーとしては6社目となる。
CBPはYTYグループに対する調査において、国際労働機関(ILO)が規定する11の強制労働の指標のうち、▽脆弱性の悪用▽詐欺▽脅迫▽身分証明書の保持▽負債による束縛▽虐待的な労働条件と生活条件▽過度の時間外労働ーーの7つについて確認したと説明。YTYグループに対して保留命令(WRO)を出した。
これに対しYTYグループは、昨年8月にコンプライアンス報告を提出し、1月にも情報更新を行ったばかりだとした上で、米国当局からは懸念事項について警告を受けておらず、調査が行われていることも知らされていなかったと主張している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、1月29、30日)