賃上げ支援のための仕組みを構築、選挙演説でアンワル首相

 【クアラ・セランゴール】  アンワル・イブラヒム首相兼財務相は10日、セランゴール州北西部のクアラ・セランゴールにおける州議会選挙演説で、労働者の賃金引き上げを後押しするため、政府は10億ー20億リンギの拠出を行うと表明した。


 アンワル氏によると、10億リンギもの利益を上げながら賃上げを行っていない企業があることを閣議で協議。生活費の上昇や、低率とはいえインフレが国民生活を圧迫している以上、賃上げが必要との結論に達した。


 政府として企業に賃上げを強制することはできないが、最低賃金などの仕組みを利用することはできるという。このため最高20億リンギの資金を用意し、賃上げを後押しするための仕組みを構築すると述べた。


 セランゴール、ネグリ・センビラン、ペナン、ケダ、トレンガヌ、クランタンの各州では12日に投票が行われる。


 与党パカタン・ハラパン(希望同盟)は複数の州で連立政権を構築しているが、1ー2州では政権奪回を目指している。
(ベルナマ通信、8月11日)