漸進的賃金制度が導入されても最低賃金は維持=人的資源相

【ペタリンジャヤ】 V.シバクマル人的資源相は26日、毎年必ず給与を引き上げる漸進的賃金制度が来年導入されても、最低賃金1,500リンギは維持されるという考えを明らかにした。ラフィジ・ラムリ経済相が24日、漸進的賃金制度が閣議で承認され、来年4ー5月に開始されると述べていた。
シバクマル大臣は、漸進的賃金制度は労働者の生産性を向上させ、雇用者にも利益をもたらすもので、最低賃金制度と併せて実施されるとし、月額1,500リンギというベースは今後も崩さないと述べた。
シバクマル大臣はまた、漸進的賃金制度を全企業で義務づける予定はないとし、熟練した優秀な労働者に相応の賃金を支払うことが雇用主にとり雇用を維持し付加価値を生むことになるため、義務化せずとも雇用主は漸進的賃金制度を導入する必要性に気づくと説明。初期段階では、制度を利用するかどうかは雇用者に決めてもらうことにすると述べた。
シバクマル大臣はまた、人的資源省が求人広告に給与水準を記載することを義務づける法律案を検討中で、詳細について今後協議する予定だとした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月27日、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、8月26日)