規制緩和により25万人の外国人労働者が過剰=内務相

【クアラルンプール】 サイフディン・ナスティオン内務相は、外国人労働者の雇用に関する規制緩和と再調整の結果、製造業とサービス業で25万人を超える外国人労働者が当初の計画以上に増加し、外国人労働者が過剰となっていると述べた。現在、合法的な外国人労働者は、国内に170万人いるという。
サイフディン氏は、産業界からの人手不足の訴えに基づいて行われている外国人労働者の規制緩和・再調整プログラムに基づく51万8,000人との労働需要予想に対し、10月9日時点で合計66万7,418人の外国人労働者が入国したと指摘。「サービス部門には2万人の外国人労働者の需要が予想されていたが、実際には14万2,204人もいる。製造業の外国人労働者需要は5万人と予想されていたが、実際には19万7,213人もいる」と述べた。
一方、建設、農業、プランテーション業について、依然として必要な数の外国人労働者が不足しているとし、建設業では当初必要とされていた30万1,000人に対して22万230人、農業では9万人に対して5万3,648人、プランテーションでは5万7,000人に対して5万2,123人しか確保できていないとした。
こうした問題が発生していることから、規制緩和プログラムは今年3月にすでに終了し、再調整プログラムは12月31日に終了することになっているという。
サービス業で外国人労働者の供給が過剰になっている理由について、サイフディン氏は雇用者による労働許可申請が乱用されている可能性を示唆した。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月19日)