イオンマレーシア、社内最低賃金を1500リンギに

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 流通大手のイオン・カンパニー(M)及びイオン・ビッグ(M)は、グレードGの従業員を対象とした社内最低賃金を今年1月1日付けでこれまでの1,200リンギから1,500リンギに引き上げたと明らかにした。最低賃金額は手当やその他のインセンティブを含まない基本給となる。
 カスマ・サトリア・マット・ジャディ最高人事責任者兼広報担当取締役は、「イオンマレーシアは常に従業員の福利を優先しており、人的資源省による最低賃金1,500リンギへの引き上げ提案を歓迎している」と言明。イオン・グループとして年内施行に向けた政府の最終決定に先んじて導入を決めたことを強調した。
 イオン・マレーシアは、イオン・カンパニー(M)とイオン・ビッグ(M)を合わせて全国で約1万3,000人の従業員を抱える。
 労働待遇改善をアピールする狙いから自主的に社内最低賃金を引き上げる企業が増えており、ゴム手袋製造大手、スーパーマックス・コーポレーションは今年1月、グループ内の最低賃金を1,400リンギに引き上げると発表していた。