セクターに縛られる外国人労働者の規則を見直すべき=MEF会長

【ペタリンジャヤ】 マレーシア経営者連盟(MEF)のサイド・フセイン会長は、外国人労働者の雇用について、特定のセクターに縛られる現行規則を見直すべきと述べ、余剰外国人労働者を他のセクターで流動的に活用していくべきとの考えを示した。


 サイド・フセイン会長は、余剰となっている外国人労働者には彼らを必要としているセクターでの仕事を与えるべきと述べた上で、これを強制労働としないためには、外国人労働者が自主的に同意する必要があると指摘。「新たな外国人労働者を導入する代わりに、すでにマレーシアにいるがそのセクターで余剰と判断された外国人労働者を、不足に直面しているセクターで雇用することを許可すべき」とした上で、「労働者が新たなセクターでの労働を拒否した場合には、母国に送還されるべきだ」と述べた。


 サイド・フセイン会長はまた、国内、地域、国際レベルで不安定で不確実な経済環境の中で、雇用主が自社が属するセクターに必要な外国人労働者の正確な数を判断するのは難しいと指摘した。


 サイフディン・ナスティオン内務相は先ごろ、国内に25万人以上の外国人労働者が存在すると公表した上で、プランテーションや建設では外国人労働者が相変わらず不足していると述べ、需給ミスマッチが起きていることを明らかにした。その一方でV・シバクマル人的資源相は、さらに15万人の労働者が間もなくマレーシアに到着すると述べていた。
(ザ・スター、11月5日)