外国人労働者招聘で数カ国と協議、インドネシアとの合意不調で

【プトラジャヤ】 ハムザ・ザイヌディン内務相は、M.サラバナン人的資源相とともに、外国人労働者の早期受け入れを目指し、バングラデシュ、パキスタン、インド、ネパール、カンボジアなどの政府関係者と交渉を行なっていると明らかにした。
インドネシアからの家政婦派遣について、当初は2月7日ー8日にインドネシアとの覚書(MoU)が締結される予定だったが、締結が延期されたため、他国との交渉に入っている。インドネシアは「家政婦保護に関する要求が満たされない限り、農園や建設などの部門にも労働者派遣を行なわない」という姿勢を崩していないという。
ハムザ内相は、産業界が政府に対して深刻な外国人労働者不足への対応を求めており、早急な解決策が必要だと強調。人手不足が解消されない限り、生産性や経済に悪影響が及ぶため、他国との交渉を行なっていると述べた。
財務省は報告書「経済展望2022」の中で、パンデミック抑制のための外国人労働者受け入れ停止が労働力不足を招き、国内総生産(GDP)の大幅な減少につながったと述べた。また、マレーシア製造業連盟(FMM)によれば、製造業だけでも今年60万人の外国人労働者が必要だという。ハムザ内相も以前、違法に就労している外国人の合法的な雇用を目的とした再雇用プログラムに登録された農園部門の外国人労働者は12万人で、必要とされている人員数の20-30%程度を満たしているに過ぎないと発言していた。
(ザ・スター、2月17日)