多数の国民に雇用機会を提供、雇用創出計画を発表

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は19日、「国民世帯の繁栄」を旗印に、60万人の雇用機会を創出する「国民への雇用保障」計画をクアラルンプール・コンベンションセンターで発表した。雇用機会の提供は今年度予算の主眼の1つで、総額48億リンギの予算を充てる。より多くの国民に雇用機会を提供し、経済の回復につなげる。
同計画は3つのプログラムで構成。雇用奨励プログラムでは30万人の雇用機会提供を図る。実行機関は社会保障機構(Socso)で、障害者、元軍人、元受刑者、高齢者、女性ら、特に弱者の雇用を経営者に促す。
これまで外国人労働者や駐在員が占めていたポストに国民を雇用した経営者には、賃金の20ー40%、または1万リンギを12カ月間補助する。
短期雇用プログラムでは、公共セクター、政府系企業、これらの戦略的パートナー組織における短期就業機会を8万人に提供する。財務省傘下の景気刺激策実行・調整部門の担当。
3つ目は人的資源公社が実行する訓練・技能向上プログラムで、求職者の技術能力向上を支援する。22万人の受講を目指す。
(ザ・スター、2月20日、ベルナマ通信、2月19日)