公務員給与を13%超引き上げへ、アンワル首相が発表

【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相は1日に行われたレイバー・デーのイベントで演説し、約束通り公務員給与を13%以上引き上げると発表した。1回の昇給幅としては過去最高だという。


 昇給は当初2025年1月に予定していたものを前倒しして、今年12月1日付けで発効する。すべての公務員が対象で、詳細については2025年度予算案発表時に公表される見通し。


 アンワル首相は現在1,795リンギとなっている公務員の最低賃金(固定諸手当含む)を、公務員報酬制度(SSPA)に基づき2,000リンギに引き上げる必要があるためだと説明した。アンワル首相によると、公務員給与の引き上げに伴い、来年度は100億リンギ超の人件費支出増となる。


 このほかアンワル首相は、半島部で用いられている「1955年雇用法」について、現在独自ルールを定めているサバ州とサラワク州が半島部と同基準を導入するため、州法を改正することで合意したと発表。これに向けた雇用法改正案も次期国会に提出すると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、5月2日、フリー・マレーシア・トゥデー、5月1日)