シンガポールでの就職希望者が急増、第1四半期には62%増

【ペタリンジャヤ】 シンガポールでの就職を希望するマレーシア人の数が2024年第1四半期には前年同期比62%増となり、その経済的影響に対する懸念が高まっている。
人材紹介会社ファストコ・マレーシアのジュリアン・タン最高経営責任者(CEO)は、英字紙「フリー・マレーシア・トゥデー」の取材に対し、第1四半期にシンガポールで就職を希望したマレーシア人は4万6,462人で、前年同期の2万8,641人から急増したと説明。増加の理由は、シンガポールにおける生活の質の高さや職業的成長機会の多さ、リンギ安だと分析しているとした。年齢で見ると、25ー34歳の若年層が最も多く、小売業、飲食業、工業、製造業などの業種や事務職などの職種への応募が多いという。シンガポールは社会的・文化的にマレーシアと類似しており、質の高い教育や医療が受けられ、生活水準も高いといった点も応募が増えている要因だとした。
人材紹介会社であるマレーシアHRフォーラムのアルルクマル・シンガラベルCEOは、海外就労の増加の原因は、新興企業活動の急増と、シンガポールやインドネシアといった国々の魅力的なインセンティブにあるとし、これらが特に起業家や技術専門職の人々の移住を増加させていると述べた。熟練労働者や専門職の頭脳流出は、マレーシアの経済成長を妨げ、国の競争力を低下させ、税収の減少にもつながる可能性があるとしている。
(フリー・マレーシア・トゥデー、5月11日)


