祝日に関するQ&A

マレーシアの日系企業の皆様より弊社に頂いたご質問の中から、祝日に関するものと、弊社の見解をご紹介致します。

マレーシアの祝日はNational Holiday(マレーシア全土共通国民の祝日)State Holiday(マレーシア州別国民の祝日)があり、例えばセランゴール州では2023年は振替休日を含め21日の祝日があります。
マレーシア1955年雇用法では、全ての被雇用者には11日の公休日(祝日)が与えられる権利がある(11日の祝日のみ付与すれば良い)と明記されていますが、一般的に多くの企業様では全ての祝日を従業員に付与しています。

National Holiday                State Holiday
元旦                       タイプーサム
チャイニーズニューイヤー             みいつの夜
ハリラヤ・プアサ                 州王誕生日
メーデー
ウェサックデー
国王誕生日
ハリラヤ・ハジ
イスラム歴新年
建国記念日
マレーシア・デー
ムハンマド生誕祭
ディパバリ
クリスマス                    
※赤字の祝日はマレーシア1955年雇用法により定められた祝日

マレーシア1955年雇用法で定められている11日の祝日について

マレーシア1955年雇用法で祝日は11日と定められており、5日の祝日(メーデー、国王誕生日、建国記念日、マレーシア・デー、州の王の誕生日)は条文で明記されているが、残りの6日分の祝日はどの祝祭日が該当するかについて公式に定義されているものはあるか。

弊社見解

「マレーシア1955年雇用法第60条D 祝祭日」には下記のように明記されております。

残りの6日の公休日に関しては、新しい歴念が始まる前に雇用者が明確な形式にて公表を行い、またその6日は有給休暇である。
The employer shall exhibit conspicuously at the place of employment before the commencement of each calendar year a notice specifying the remaining six gazetted public holidays in respect of which his employees shall be entitled to paid holidays.

よって、ご質問の「6日の祝日についてどの祝祭日が該当するか」は 定義されておらず、雇用者が決める事となります。

祝日数を減らす場合について

一度会社が宣言している祝日数を減らす場合(就業規則に明記の17日から法で定める11日にする等)、従業員より特に不満が出なければ法的には問題ないか。

弊社見解

貴社の就業規則に明記されている17日の祝日を11日に減らす等、 従業員の既得権益を削減する場合には全従業員の承諾が必要となり、同意なしに行った場合は従業員が誘導解雇で訴えてくる可能性があります。よって、回避する為にも従業員の承諾が必要となります。
もし一部の従業員が同意しない場合には、説明会を開き祝日を減らす理由をしっかりと説明した上で、運用されて下さい。

祝日の特定について

当社の就業規則に明記してある祝日17日のうち、会社が任意で付与する祝日6日は雇用法には明記されていないので、有給扱いとならないという理解で良いか。

弊社見解

雇用法で定められた5日の公休日(祝日)以外の公休日(祝日)も新しい暦年が始まる前に特定・公表する必要があります。
なお、会社が任意で付与する追加の6日の祝日につきまして、雇用法で定められた祝日同様に有給扱いとなります。

祝日の労働時間について

当社の雇用契約書に記載された11日の祝日は稼働日扱いとなり、実際会社は休みでも45時間/週の労働時間に含めるのか。

弊社見解

祝日は有給扱い(祝日も賃金が発生している時間)になるので、祝日で休業の場合でも労働時間に含まれます。よって、祝日を含め1週間の労働時間が45時間を超えた場合は残業代を払う必要があります。
会社が認めた祝日が当該週にある場合は、その週の労働時間の上限は1日分を引いた時間になります。(45時間 ⁻ 8時間 = 37時間

日曜日が祝日に当たった場合について

日曜日に祝日が当たった場合には翌月曜日は必ず振替休日として休まないといけないか。
また、万が一社員を出社させた場合は祝日と同じ扱いで3倍の給与を支払わなければならないのか。

弊社見解

就業規則に明記されている祝日が日曜日の場合は、翌月曜を振替休日とする必要があります。もし祝日に出勤となる場合は、「その日の1日分の有給 + 2日分の給料の上乗せ」が必要です。また、その日に残業をした場合は、「通常の3倍の残業代」が必要となります。