病気休暇に関するQ&A

マレーシアの日系企業の皆様より弊社に頂いたご質問の中から、病気休暇に関するものと、弊社の見解をご紹介致します。

病気休暇の制度について

マレーシアでの病気休暇はどのような制度なのか。

弊社見解

年次有給休暇とは別に病気休暇が取得可能です。医師の診断書(Medical Certificate)を提出する事で入院の必要がない場合、

勤続年数2年未満    →14日間
勤続年数2年以上5年未満 →18日間
勤続年数5年以上    →22日間

が付与されます。

2023年1月1日から施行の2022年雇用改正法では、病気休暇とは別に60日間の入院休暇が付与されます。

病気休暇の取得について

従業員が病気休暇を取得する際、従業員に診断書などの提出を求めるのが一般的なのか。あるいは、本人の申告に基づいて取得出来るものか。

弊社見解

マレーシア1955年雇用法では、医師の診察を受けた後、病気休暇を取得することが出来ると定められています。
基本的に、
①医師からの正式なMEDICAL CERTIFICATE(診断書)を提出しない場合
及び
48時間以内に連絡しなかった場合
無断欠勤とみなされます。

第60条F 病気休暇

  1. 非雇用者は、雇用者の負担にて、以下のいずれかの医師による診察を受けた後、病気休暇を取得することが出来る。
    a. 雇用者の指定する公認医師
    b. 雇用者による指定の医師が存在しない場合、もしくは病気の種類やその状況によって、雇用者の指定する医師の診察を受けることが困難、もしくは不可能な場合には、その他の公認医師
  2. 被雇用者の取得しようとする病気休暇に関して、以下の場合は正当な理由が証明されない限りは、病気休暇は認められず、無断欠勤とみなされる。
    a. 公認医師による、もしくは歯科医による証明がない場合
    b. 公認医師もしくは歯科医による 証明があっても、病気休暇の開始から48時間以内に雇用者にその旨を連絡しなかった、もしくは連絡する努力を怠った場合

60F. Sick leave
(1) An employee shall, after examination at the expense of the employer —
(a) by a registered medical practitioner duly appointed by the employer; or
(b) if no such medical practitioner is appointed or, if having regard to the nature or circumstances of the illness, the services of the medical practitioner so appointed are not obtainable within a reasonable time or distance, by any other registered medical practitioner or by a medical officer,
be entitled to paid sick leave.

(2) An employee who absents himself on sick leave —
(a) which is not certified by a registered medical practitioner or a medical officer as provided under subsection (1) or a dental surgeon as provided under subsection (1 A); or
(b) which is certified by such registered medical practitioner or medical officer, or dental surgeon but without informing or attempting to inform his employer of such sick leave with in forty-eight hours of the commencement thereof,
shall be deemed to absent himself from work without the permission of his employer and without reasonable excuse for the days on which he is so absent from work.

病気休暇を取る従業員への対応について

病気休暇を取る従業員が毎日たくさんいて困っている。どう対応すれば良いか。

弊社見解

過度の病気休暇取得 ₌ 従業員が健康管理が出来ていないとなり、病気休暇1回につきRM○○減らす等、賞与に反映させる
◎ 病気休暇の申請を厳格化する
等の対応が望ましいです。

但し、原則的に「病気休暇の取得日数の多さ」を理由に解雇(契約解除)は不可能です。

扶養家族の病気による病気休暇について

従業員の子供や家族の風邪や怪我等で、当該従業員が付き添い等の為に休暇を緊急で取得した際、子供や家族等の診断書が提出された場合に当該従業員に病気休暇を与える必要があるか。また法的にどのような対応を行うべきか。

弊社見解

会社が扶養家族の病気による病気休暇を認める必要性はなく、また法的な規定も無い為、会社の任意で対応する事が可能です。
他企業様の一般的な対応は、当該従業員の年次有給休暇を利用されております。
なお、半日の欠勤を認めるか等、緊急時に休暇を取る際の規則は会社の任意で規定化が可能です。