財務アナリストは2年強で31.8%賃金増=国民賃金指数

人的資源省は2日、全国の賃金変動を数値化した国民賃金指数(NWI)の最新版(2018年第4四半期)を発表した。

労働市場情報分析研究所(Ilmia)が今年から四半期ごとに行なっているもので、2016年第3四半期を100として地域別、セクター別、職位別に指数化した。マレーシア全体では2018年第4四半期の基本給指数(BWI)は110.6ポイントとなり、前年同期比で5.3%上昇した。

セクター別では、サービスが112.2ポイントと最も高く、前年同期比で6.2%アップした。製造業は110.0ポイントで同5.2%アップし、建設は同1.9%、鉱業・採石は4.4%それぞれアップした。一方、農業(農園のみ)だけは101.8ポイントで0.7%ダウンした。

地域別では半島部の上昇率が最も高く、BWIは111.3ポイントとなり前年同期比5.9%上昇した。半島部の民間企業は111.4ポイントとなり、同6.0%上昇した。公的機関は111.2ポイントとなり、同5.4%上昇した。

職位別では専門職(Professionals)が114.2ポイントと最も高く、前年同期比で7.9%上昇した。農林水産業熟練労働者は106.0ポイントとなり、唯一前年同期比でマイナスとなった。民間企業の専門職は前年同期比で9.0%アップし、農林水産業熟練労働者は0.5%ダウンした。

基準となる2016年第3四半期との比較で最も上昇率が高かったのは財務アナリスト(31.8%)で、以下、金融&保険サービス支店長(19.5%)、自動車修理技術者(19.0%)、証券・金融ブローカー(18.6%)、食品&関連製品機器オペレーター(17.4%)——の順で高かった。一方、マイナス幅が最も大きかったのは建設現場監督(マイナス6.8%)で、飲食店マネジャーもマイナス0.5%となった。

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