最前線労働者へのワクチン接種を開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 港湾・貨物労働者への新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種が6月25日クラン港で開始された。民間企業へのワクチン接種プログラムの一環。最前線で働く労働者への接種要望が多く、運輸部門から接種を開始する。
ワクチン接種調整担当大臣を兼任するカイリー・ジャマルディン科学技術革新相によると、7月までに運送・配達サービスの運転手・配達員に対してもワクチン接種を開始する予定。
地方自治体に登録している約50万人の行商人や小商人に対しても、7月6日からコミュニティ・ワクチン接種プログラムにより移動式ユニットでワクチン接種を受けることが決まっている。
一方、7月から開始予定だったショッピングモールや小売業者へのワクチン接種が8月まで延期された。同じ最前線従事者であるにも関わらず、接種の優先順位が異なるとして、複数の小売業界団体が反発を示している。
カイリー氏は、ランカウイ島を実験的に観光客に開放する計画についても発表した。ワクチン接種を受けた観光客のみを受け入れ、島内の自由な観光を許可する「観光グリーンバブル」構想。タイのプーケットやインドネシアのバリ島でも同様の計画が発表されている。コロナにより打撃を受けた観光業の復興に向けての計画と見られる。

コメントを残す