労働市場は22年にかけて緩やかに回復=中銀総裁

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 中央銀行バンク・ネガラ・マレーシア(BNM)は13日、労働市場について2022年にかけて緩やかなペースで回復するとの見解を示した。
ノル・シャムシア総裁は、今年第1四半期から5月にかけて労働市場は回復基調にあり、5月の失業率は4.5%にまで下降していたと言明。しかし6月1日付けで完全ロックダウン(FMCO)が導入された影響で6月の失業率は4.8%に再び上昇したとした。消費者、観光、旅行関連サービス業は特に長期化するFMCOの影響で厳しい状況にあると言明。しかし新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の予防接種プログラムの推進と行動制限令の解除に伴う経済活動の再開が奏功するとした。
ノル氏は、今後も民間消費がマレーシア経済を牽引すると予想。また輸出の回復も国内の雇用や消費を下支えするとの見解を示した。
(マレー・メイル、エッジ、8月13日)