外国人労働者受け入れ、MTUCが許可しないよう呼びかけ

【クアラルンプール】 マレーシア労働組合会議(MTUC)は、人手不足を理由に農園セクターで外国人労働者の受け入れが再開されることについて、「マレーシア国内労働者が農園での就業に対する興味をもっていないというのは薄っぺらい言い訳」と主張。受け入れを許可しないよう政府に呼びかけた。
先ごろズライダ・カマルディン農園一次産業相が10月半ばから外国人労働者3万2,000人が順次マレーシアに到着すると述べたことを受けたもので、カマルル・バハリン・マンソル書記長は「マレーシア国民には農園セクターにおける収穫労働に携わる準備ができていない」とのズライダ氏の説明に反論。国民が農園労働に就きたがらないという問題の根底には、国内の農園労働に対する不当に低い賃金水準があるとし、シンガポールや豪州において多くのマレーシア人労働者が危険で汚い仕事に従事していることを例に挙げた。
その上でカマルル書記長は、2,208リンギとなっている貧困世帯レベルの賃金を保証することによって国民を農園労働に誘致すべきだと主張。安い賃金を甘んじて受け入れるよう、態度の変化をマレーシア人労働者に求めるのは正しくないと指摘した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、10月20日)