最低賃金引き上げは予定通り実施=イスマイル首相

【チュカイ】 産業界から多くの反対意見が出ている最低賃金の1,500リンギへの引き上げについて、イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は5月1日付けで予定通り実施すると言明。決定を見直す考えのないことを明らかにした。
 イスマイル首相は、さまざまな見解や反対意見があるが最低賃金引き上げが予定通り行われることを労働者に保証したいと言明。M・サラバナン人的資源相から近く詳細に関する発表があると述べた。現時点では従業員数5人以下の零細企業や新型コロナウイルス「Covid-19」で打撃を受けた観光業などの一部のセクターを対象に例外措置を設ける方針を示しているが、具体的な基準などについては未だ明らかにされていない。
 イスマイル首相はまた、マレーシア労働組合会議(MTUC)に対して労使双方が良好な関係を築くため重要な役割を果たさなければならないと言明。一般的に労組は雇用者側や政府に反対するものだと理解されているが、「労組が政府と協力して労働者の福祉を改善することを望んでいる。新しいMTUCのリーダーシップが政府と協力して労働者の福祉を改善すると期待している」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ベルナマ通信、4月24日)