転職者が増加、ランスタッドが大量退職が起きていると指摘

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 人材サービスのランスタッド・マレーシアの「ワークモニター」調査によると、2021年3月の調査では、「転職をした」との回答率は29%だったが、9月には36%に上昇した。
 転職理由のトップは「キャリア開発機会のため」で回答率は51%だった。それに「長期的に市場価値のあるスキル取得のため」(回答率37%)、「急成長中の企業で価値ある労働をするため」(同30%)が続いた。
 働く組織に関連した高いスキルを持っているのにも関わらず、48%の回答者は「昇進できなかった」と回答。30%は「昇進したものの昇給はなかった/今後昇給の予定はある」と答えた。
 ランスタッドは、マレーシアでは「大量退職」が起きていると指摘した。従業員の期待に応えられない組織・企業は人材を失う可能性が高いと分析。従業員は入社後、キャリア成長や柔軟な労働環境、メンタルヘルスのサポートに期待をする傾向があると指摘した。また、職場で自分の仕事が認められないと、時間の経過とともに従業員のモチベーションは低下していくという。
(マレーシアン・リザーブ、4月27日)