パーム油産業の労働力不足解決に2カ月必要=副農園相

【ポンティアン】 パーム油産業の深刻な労働力不足について、ウィー・ジェックセン副農園・一次産業相は、2カ月以内の解決を望んでいると述べた。
ウィー副大臣は、政府はパーム油産業での労働者不足が事業者収入へ悪影響を及ぼしていることを認識しているとし、アブラヤシ栽培に携わる小規模農家が国内総生産(GDP)の23%ー28%を占めており、国の経済への影響も小さくないことから、政府が外国人労働者の受け入れおよび採用を促進することが極めて重要だとした。一方、インドネシアやバングラデシュを中心とした外国人労働者の受け入れは順調に進んでいるものの、外国人労働者の派遣元国での承認プロセスに時間がかかっているため、今すぐの到着は難しいと述べた。
マレーシア・パーム油協会(MPOA)によると、腐りやすいアブラヤシの果実を収穫する労働力の不足は現在も危機的なレベルにある。ある業界関係者によると、パーム油産業では7万人から10万人に及ぶ労働者不足が発生しており、たとえ今すぐ外国人労働者を増やせたとしても、収穫量増加までには時間がかかると想定されるため、請負業者を通じた国内労働者の採用によって対応しようとしている。ロシアのウクライナ侵攻が世界的な食用油不足を引き起こしている中、パーム油製品価格は上昇しており、マレーシアにはこれを利用する機会があるという。
(ザ・スター、5月15日、5月14日)