マレーシア人従業員の半数、私生活を楽しめないと退職する=調査

   

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 人材サービスのランスタッド・マレーシアが発表した最新の「ワークモニター」調査によると、マレーシア従業員の50%は「私生活を楽しめない場合は退職する」と回答し、仕事よりもプライベートを大切にしていることがわかった。


 中でもミレニアル世代(25ー34歳)の回答率は55%と高かった。従業員は3分の1以上の時間を仕事に費やしているため、自分の時間を確保することを重要視しており、自分の時間が持てないと、職場で不満やストレスを感じる傾向にある。そのため雇用主は職場で従業員の努力を認め、働き方に柔軟性を持たせることで、従業員はプライベートの時間を確保でき、健全なメンタル状態を保つことができるという。


 調査では95%が「良好なライフバランスを保つことが重要」だと回答。また3人に1人が「働き方に柔軟性がない」ことを理由に退職したと答え、世代別ではミレニアル世代で最も回答率が高かった。働く上での最優先事項としては、勤務時間(回答率89%)と働く場所(同86%)が挙がり、43%は「リモートワークができない場合はその仕事を引き受けない」、47%は「勤務時間を選べない場合はその仕事を引き受けない」と答えた。


 一方で97%の回答者は新しいスキルの学習と能力開発に関心を示しているものの、過去12カ月で実際にスキルアップのための訓練を受けられたのはわずか36%だった。
 同調査は、今年2月21日ー3月13日にかけて18ー67歳の就労者を対象に実施したもので、マレーシアからは750人が回答した。