官公労連、最低賃金1,800リンギを重ねて要求

【クアラルンプール】 官公労連会議(Cuepacs)のアドナン・マット議長は、 現在1,200リンギとなっている公務員の最低賃金を1,800リンギに引き上げるよう重ねて政府に要求した。


 アドナン議長は、2025年までにマレーシアを高所得国家とする第12次マレーシア計画(12MP)に基づいた要求だとした上で、上昇する生活費をカバーし公務員がより快適に生活するためには1,800リンギへの引き上げが不可欠だと強調。公務員の最低賃金が最後に引き上げられたのは2016年だとし、「350リンギの生活費手当(COLA)、300リンギの住宅手当、それぞれの等級に応じた固定報酬などを加えても1,900リンギにしかならず、 2025年までの目標達成には程遠い」と述べた。


 その上でアドナン議長は、政府に1,800リンギとする財政的余裕がないのであれば、政府が昨年すでに引き上げている民間部門の最低賃金である1,500リンギでも受け入れる考えを表明した。


 政府は公務員の最低給与引き上げは難しいとの立場だが、アンワル・イブラヒム首相は5月1日のレイバー・デーの演説の中で、公務員、特に職位が低い公務員の給与を評価し見直す時が来たと述べていた。
(マレー・メイル、ベルナマ、5月6日)