公務員の最低賃金、1,500リンギ以上に=首相

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は11日、政府系企業(GLC)と政府系投資企業(GLIC)の従業員の給与に関して、月額1,500リンギ以上を支給すると明らかにした。
イスマイル首相は、11日開催された「GLCオープンデー2022」の基調講演で、生活費をまかなうために公務員の最低賃金を引き上げるとし、民間企業でも同様の引き上げを行なうべきだと述べた。
また、すべての上場GLCに対し、2023年の年次総会までに女性上級管理職の比率を30%以上にするよう要請。全GLC、GLICに対しては、第12次マレーシア計画(12MP、対象期間:2021ー2025年)で掲げられた「2050年までのカーボン・ニュートラル化」という目標達成のため、中期目標を持つよう提案した。
公務員の最低賃金は2020年2月より全国57の市町村で1,200リンギ、その他地域では1,100リンギに設定されている。官公労連会議(CUEPACS)はかねてから公務員給与制度改革を政府に求めており、今年2月には、多くの公務員の収入が依然として貧困ライン(月額2,208リンギ)を下回っているとして、最低賃金1,800リンギを要求していることを明らかにした。
(ベルナマ通信、3月11日)