転職者冷遇システムの提案、労組代表が批判

【ペタリンジャヤ】 マレーシア経済団体連合会(FMBA)のアブドゥル・マリク会長が、頻繁に転職する者の雇用を思いとどまらせるような制度の導入を提案したことに対し、マレーシア労働組合会議(MTUC)のモハマド・エフェンディ議長代行は、雇用拡大を目指す政府の方針に反するものであり、賛成できないと批判した。
アブドゥル・マリク氏は転職問題に対処するためとし、信用情報システムに似た制度の導入を提案していた。クレジットカードの支払い履歴、借入金の種類などに基づき、個人の財政面の信用度を数値化したクレジットスコア情報を提供するシステムだ。
エフェンディ氏は「経験豊富な優秀な労働者が、過去の転職を理由に再就職を阻害される可能性がある」と語った。
M.クラセガラン前人的資源相によれば、転職の制限は雇用契約関連法で禁止されており、アブドゥル・マリク氏の提案はばかげているという。
(フリー・マレーシア・トゥデー、3月18日)