建設のガムダ、社内の最低賃金を1600リンギに

【クアラルンプール】 建設・エンジニアリング大手のガムダは、1,200リンギとなっていた法定最低賃金が5月1日から1,500リンギに引き上げられることを受け、外国人労働者を含め同社従業員の最低賃金を1,600リンギに引き上げると発表した。
 新卒者の初任給についても、エンジニアで3,300リンギから3,500リンギに、非エンジニアについては3,000リンギから3,200リンギにそれぞれ引き上げると発表した。優秀な人材確保を目的に業界トップ25%に入る競争力を維持するための施策で、これに伴い中間層の従業員給与も引き上げられることになる。
 ガムダはまた、長年の方針として、外国人労働者へ統合従業員宿舎(CLQ)を無償で提供しており、共同キッチン、ランドリー、雑貨店、医療施設などの設備やフットサルコートなどのレクリエーション施設を備えるなど、従業員に快適な住居や生活環境を提供することが職場の士気や生産性の向上につながると強調した。
 最低賃金引き上げについては零細企業は免除され、中小企業には一定の猶予期間を設けられる見通しだが、産業界は引き上げを段階的に行うべきだと主張している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月24日)