祝日・休日労働に関するQ&A

マレーシアの日系企業の皆様より弊社に頂いたご質問の中から、祝日・休日労働に関するものと、弊社の見解をご紹介致します。

急な祝日の際の対応について

政府が選挙日前日を急に祝日に決めたが、どう対応したらよいか。

弊社見解

急遽発表となった祝日への対応は以下となります。

  1. 発表に従い祝日とする
  2. 今回の祝日を別日に変更する(従業員の同意が必要)
  3. 今回の祝日を祝日労働とし、通常の賃金+2日分相当の賃金を支払う
     (残業代は通常の1時間あたりの賃金の3倍

祝日労働の賃金について

政府が突然選挙日前日を祝日にすると表明し、弊社も休日とするように対応を進めているが、この日に祝日労働をした場合、雇用法に従い2倍の割増賃金(残業は3倍)の支給になるという理解でよいか。

弊社見解

祝日について、マレーシア1955年雇用法第60条D3.₍a)には
通常の賃金+2日分相当の賃金を支払う(残業代は通常の1時間あたりの賃金の3倍)」
と定められております。
※貴社の従業員の方で賃金がRM2,000(2023年1月1日からはRM4,000)以下の方は雇用法に記載の上記レートが適用されます。
※賃金がRM2,001(2023年1月1日からはRM4,001)以上の従業員の方は貴社就業規則又は雇用契約書に記載のレートが適用されます。

祝日の振替について

弊社は週休2日(土日)制を採用している。今回の選挙で金曜日及び土曜日が祝日になったことにより、弊社マレーシア人従業員が土曜日の代休を要求しているが、付与する必要はあるか。

弊社見解

土曜日の休みは基本的に会社の任意の休みとなり、法令上の休日(Rest Day)ではない為、祝日が土曜日にあたった場合でも代休を付与する必要はありません

但し、以前より会社が慣例として、祝日が土曜日にあたった場合に代休を付与していたのであれば、従業員の既得権益となる為、今まで通り土曜日が祝日になった場合の代休を付与する必要があります。
なおその場合で、「今後は土曜日が祝日になった場合の代休を付与しない」とご変更をされるのであれば、従業員に対して説明会を開き、その旨宣言される必要があります。(従業員の承諾はあった方が良いですが必須ではありません。)

休日の定義について

「休日」の定義は祝日も含むのか。もしくは全ての従業員が権利として与えられている1週間のうち【最低1日】の事を「休日」と定義しているのか。

弊社見解

祝祭日は休日には含まれません
雇用法上、休日と祝日は区別され、別途規定が設けられております。
従業員が権利として与えられている、1週間のうち【最低1日の休み】が「休日」と定義されております。
※ 週に2日以上休日が与えられる場合には、1週間のうち最後にあたる休日を「法令上の休日(Rest Day)」とみなします。

第59条 休日

1.被雇用者には、週に1日、雇用者の定める休日が与えられる。週に2日以上休日が与えられる場合には、1週間のうち最後にあたる休日を本章における「休日」とみなす。

  1. Rest day

(1) Every employee shall be allowed in each week a rest day of one whole day as may. be determined from time to time by the employer, and where an employee is allowed more than one rest day in a week the last of such rest days shall be the rest day for the purposes of this Part.

休日労働の場合の賃金

休日に働いた際は2日以上分の賃金を払わなければならないと聞いたが本当か。

弊社見解

休日労働の場合の賃金は、以下となります。

A. 1日の通常労働時間の半分以下の場合
・月給制       = 1日あたりの通常賃金の半分
・時給制及び日給制 = 1日あたりの通常賃金

B. 1日の半分の通常労働時間を超えるが、1日の通常労働時間以下の場合
・月給制      = 1日あたりの通常賃金
・時給制及び日給制 = 1日あたりの通常賃金の2日分相当

C. 1日の通常労働時間を超える場合(残業の場合) 
・月給制・時給制・及び日給制 = 通常より2倍以上の割合で賃金が支払われる