昨年の平均月収はマイナス9%、ジョホール州で最も減少

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局の発表によると、2020年の平均月額賃金は9.0%減少し2,933リンギとなった。新型コロナウイルス 「Covd-19」の感染拡大の影響で全ての州・直轄地で前年を下回った。
最も平均月収が高かったのはプトラジャヤで、4,497リンギだった。それに▽クアラルンプール(KL、3,823リンギ)▽セランゴール州(3,480リンギ)ーーと首都圏がトップ3を占めた。前年比で最も平均月収が下がったのは、ジョホールでマイナス13.0%だった。それ以下は▽トレンガヌがマイナス12.4%▽KLがマイナス12.3%▽ラブアンがマイナス11.5%▽サラワクが11.0%▽セランゴールが10.6%ーーとなった。
新型コロナの感染拡大を食い止めるため規制が強化した影響で、世界的に経済および貿易活動が縮小したことから、2020年の貿易高は1.78兆リンギで、前年比で3.6%減少した。また州を跨る移動も制限された影響で、昨年の国内観光支出は60.8%大幅減の404億リンギとなった。国内観光客数は44.9マイナスの1億3,170万人となった。最も観光客数が減少したのはサバで53.1%減。サラワクでもマイナス52.5%と東マレーシアに大きな影響が出た。またジョホールでマイナス49.3%、マラッカでマイナス48.0%、トレンガヌでマイナス47.6%といずれも大幅に減少した。