外国人労働者の雇用条件順守、人的資源相が改めて呼びかけ

【クラン】 V.シバクマル人的資源相は25日、外国人労働者に適切な生活環境を提供しないなど雇用条件を順守していない雇用主に対し措置を講じるとして、改めて呼びかけた。


 セランゴール州クランの木材、ゴム製造工場3カ所の点検に参加したシバクマル人的資源相は、雇用主が利益追求を理由に労働者の福利厚生に対する義務と責任を怠ってはならないとし、違反に対しては調査書類が発行され、起訴の対象となると述べた。3工場ではネパール、バングラデシュ、ミャンマーからの外国人労働者526人が働いており、調査の結果、部屋面積やマットレス数、調理スペースなどが労働者住宅設備の最低基準に達しておらず、衛生状態も劣悪で、社会保障機構(SOCSO)にも未加入だったため、工場所有者を起訴するという。


 シバクマル人的資源相は、労働者の生活環境は安全や健康に関わる人権問題であるとし、過密な環境は流行病蔓延時や災害時に危険なため、法令を順守しなくてはならないと強調。職場環境や福利厚生面に関し、今後はより頻繁に点検するとした。
(ザ・サン、1月26日、マレー・メイル、ベルナマ通信、1月25日)