マレーシア内部不正対策コラム③複数の上司へ暴行して危害

貴社では内部不正に対する対策は万全でしょうか?
本記事では、マレーシアの日系企業現法への経営改善アドバイスと、経営問題解決の為のソリューションの提供に注力するNRT Ventures Holdings Sdn.Bhd. の協力の下、実際に起こった内部不正のケースをご紹介致します。

マレーシアでの内部不正:実際に起こったケース

・企業    
 マレーシア南部の日系優良製造会社

・被疑者   
 製造部門のインド系ワーカー( F )

・不正の認識 
 同部門のFの複数の上司が何者かに襲われ危害を受ける。内1名は持病が悪化して死亡。

・不正の実態
 Fは就業中の不祥事により解雇されたが怒りが収まらず、何者かに依頼し複数の上司に危害を加えた (但し、証拠は収集出来ず)。更にかかる危害が拡大すると社内の知り合いに言明していた。

・Solution
 1) Fは地下組織との関係があるとの噂があり、調査会社がFの地下組織との関係を解明すべく尾行調査を実施。(地下組織との関係はなしと判断)
  2) NRT Ventures Holdings Sdn.Bhd. のカウンセラーが数度南部に出張しFと面談。当初Fは口を閉ざしていたが徐々に話し始め、解雇の理由が実は不祥事ではなく人種問題に起因したもので、このためFが逆上したことが判明。
 3) 同社のMDはNRT Ventures Holdings Sdn.Bhd. のカウンセラーを通じて極秘にFに和解を提案。和解が成立し、更なる危害を防いだ。

このケースを解決したコンサルティング会社のコメント

マレーシアは多民族国家で、いろいろな局面で人種問題が関係する場合が多々あります。このケースは、製造現場で被疑者のみインド系で、マレー系の他従業員と折り合いがつかなかったことが解雇に繋がりました。当然被疑者は納得出来ず、関係者に危害を加える事態に発展しました。

会社側は被疑者と地下組織との関係を大変憂慮し、弊方の調査会社に調査を依頼しました。これは妥当な判断と言えます。(結果的には地下組織との関係及び交流は判明しませんでした)

会社側は何度も被疑者との面談を試みましたが、被疑者は全く応ぜず、更なる危害(日本人駐在員を含め)を憂慮しましたが、弊社の経験豊富なマレー人カウンセラーが何度も足を運び被疑者との面談を試み、面談を行い、被疑者は少しづつ事情を話し始めました。危害を加えた理由は人種差別による解雇への不満でした。

会社内では解雇は不祥事によるものと報告されていましたので、同社のMDはやっと理由が分かり、これ以上危害が拡大しないよう被疑者との和解を決意しました。大変妥当な決意でした。ただ、同社の人間には和解は知らせず、弊社のカウンセラーと三者間の極秘な和解とし、危害の拡大を封じました。

今回は、専門家の活用が大変役に立つことを立証しています。もし会社の関係者のみで解決を図っていた場合は危害が更に拡大したものと容易に推察されます。

お問合せ

弊社では、40社以上の日系企業の内部不正問題の解決サポート実績を持つNRT Ventures Holdings Sdn.Bhd.へのコンサルティングを推奨しております。お問い合わせ等ございましたら、NRT Ventures Holdings Sdn.Bhd. 代表高木様まで直接ご連絡を頂けますようお願い致します。

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